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    スタイル抜群のタラバガニ?

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    食材の王様は、『カニ』ではないかと松とうちゃんは秘かに思っています。『カニが食べた~い!』、『カニ大好き!』と思っている方、多いのではありませんか?

    北海道をはじめ、カニを販売し海産物をあつかうネットショップでも、『カニオークション』は大人気ですね!

    実は、松とうちゃん、カニには目がないのです!(*^_^*) もちろん、カニ本人にはかなり特殊な目がありますが…毛ガニ、ズワイガニ、タラバガニなど、どれも大好きです!

    今回は英名で『a king crab 』と言われる、まさにカニの王様、『タラバガニ』について紹介します。

    いや、待て、カニの王様は、味も大きさも良い『ハナサキガニ』ではないか?と言われる方がいるかも知れません。

    『ハナサキガニ』は、『タラバガニ科』で同科のお仲間なのです。

    駿河湾を産地とする世界一大きいカニ、『タカアシガニ』も見逃せません!確かに『タカアシガニ』は、大きいし味も良いですが、今回は、『タラバガニ』をカニの王様としておきましょう!

    『タラバガニ』は、お魚の『鱈(タラ)』が取れる場所に多く生息することから、鱈の場のカニ、『鱈場ガニ(タラバガニ)』と呼ばれるようになりました。

    『松とうちゃんのお生物講座』をご愛読の皆さん!この命名の由来を覚えておくだけで、居酒屋で『タラバガニ』を食べながら後輩や恋人にタラバガニのうんちくが語れるのです!(ちょっと大げさかな?)

    『タラバガニ』は、北海道以北に生息し、オホーツク海からアラスカ沿岸に多いカニです。水深30~300mに生息します。甲の幅は、約25cmで脚を伸ばすと1.5mくらいにもなるといわれています。甲の部分を頭とすると6頭身ですが、実際は甲の部分が体の本体ですから、それに比べて、ずいぶん脚の長いスタイルの良い動物ですね!松とうちゃんは、脚の長い『タラバガニ』が羨まし~い!!

    甲は丸みを帯びた三角形で背面にはH字形のくぼみがあります。前にウニやヒトデなどの棘皮動物には、『数字の5』に関係する構造があると紹介しましたが、この『タラバガニ』のH字形のくぼみも『宇宙からのメッセイージ』に思えてしまうのは、『アルマゲドン』の影響でしょうか?

    名前も『カニ』、形も一見カニのように見える『タラバガニ』は歩脚と言われる脚(皆さんが好んで食べるところです。)が3対、つまり6本しかないことから、歩脚が4対ある『カニ』とは分類学上異なり、ヤドカリの仲間とされています。

    『ホンヤドカリ上科』の『タラバガニ科』に属します。『タラバガニ』が、留守になった貝殻を失敬してお家にするヤドカリの仲間とは驚きの方もおられると思います。

    インターネットで北海道のカニ屋さんからカニを注文し、4人で『カニ食べるぞ!』パーティをするとしましょう!毛ガニを2匹注文すると、4対の歩脚と1対の鋏脚(はさみ)で1匹当たり10本の脚ですから合計20本の脚が手に入ります。一人5本は食べれます。

    しかし『タラバガニ』を注文するときは、3対の歩脚と、1対の鋏脚(しかも1本はほとんど食べるところがない。)しかありませんので食べられる本数が少なくなること注意しなければなりません。(でも身がたくさんありますから量は多いですね!)

    1対の鋏脚は、必ず右が大きいのです。今度、食べる機会があったら是非確かめて見て下さい。

    『タラバガニ』は4~6月の繁殖期に浅海に移動し、繁殖行動に入ります。オスは鋏(ハサミ)でメスの鋏脚をはさんで保持し、メスはその状態で脱皮したあと産卵します。

    腹肢に産みつけられた卵は約1年間もの間保育されふ化します。浮遊幼生は2ヶ月後には底生生活に入り、ふ化後約6年で甲幅がほぼ10cmくらいに性成熟します。最大で28cmで体重11Kgにもなるようですが、底刺網(そこさしあみ)などで漁獲されるのは甲幅20cm程度のものと思います。ここまで成長するのには長い年月がかかるのですね!

    かつては、『カニ缶』としての主要な水産資源だった『タラバガニ』も、近年はその水揚げも著しく低下したようです。大好きな『タラバガニ』がますます高級な食材になっていきます。

    そんな高級な『タラバガニ』を、その生態を語りながら食べるのもお食事に華が咲いていいのではないでしょうか?
    -お生物講座048-