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    日本にも世界最小のハゼが?

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    夏から秋にかけてハゼ釣りを楽しむ人たちが河口や岸沿いに並ぶ光景がよく見られますが、このハゼ釣りのハゼは、体長20cmくらいの『マハゼ』がほとんどです。

    取れたてのハゼを天ぷらでいただくと、なんとも言えない美味しさを与えてくれるハゼですが、釣り人から見る『ハゼ』と、我々ダイバーから見る『ハゼ』とは、目に映る姿が異なるのではないでしょうか?

    昭和天皇が、ハゼの御研究をされておられたのは有名ですね!
    侍従の生物学研究者から立派なハゼの図鑑をいただいておりますが、松とうちゃんは、あまりの種類の多さに驚くばかりでほとんど区別がつかないのです。その侍従の方のダイビング講習を担当し神奈川県の江の浦と言う小さな漁港そばのビーチにご案内したとき、海から上がるなり、『こんなハゼもいた』、『あんなハゼもいた』と30~40分のダイビングで見たハゼ、数10種類の名前をあげられたときは、ビックリ仰天しました!(*^_^*)

    ハゼは種類も多く奥深いと思います!

    ダイバーの間では、最近その可愛さから人気なのが、海底に沈んだ空き缶の飲み口から頭を覗かせている黄色の『ミジンベニハゼ』です!『ミジンベニハゼ』は、体長3cmの小さなとっても可愛いハゼです。見ているだけで微笑みたくなる可愛さです!
    西伊豆の安良里近くの黄金崎ビーチで見た『ミジンベニハゼ』は、恥ずかしげもなく、全身を缶の外に出し、カメラをむけると『撮って!撮って!』とばかりにポーズをとっていました。それでも可愛かったです。

    そんな小さなハゼよりもっと小さいハゼがいます。

    世界最小と言われるのがインド洋から西太平洋の熱帯海域に分布する『シマイソハゼ(の1種)』です。最大でも体長11.7mmと12mmに満たないのです。松とうちゃんの小指の太さより体長が小さいのですから凄いです!

    水に住む動物で一番大きいのは『ジンベイザメ』、一番小さいのは、『メダカ』と思っている方おりませんか?

    実は、最小のハゼは、ハゼ科魚類内のみならず、全脊椎動物の中でも最小のサイズと言えます。驚きでしょう!

    フィリピンに生息する『コビトゴマハゼ』も非常に小さく、最大でも体長が15mmに達しないといわれています。

    日本においても、南日本の汽水域に生息する『ゴマハゼ属』は小さなハゼの代表で、『ミツボシゴマハゼ』は最大でも14mmくらいと、世界最小にぐ~んと近づきます。

    『ゴマハゼ』は、九州以北のものは南方のものよりやや大型で、琉球列島では、むしろ『ゴマハゼ』のほうが、『ミツボシゴマハゼ』より小さいようです。それぞれのハゼの体長に地理的変異がみられるのでしょうね。

    『ゴマハゼ属』が多く見かけられるのは、四国や九州地方では、桟橋下の杭やテトラポットのかげなどで群れており、マングロープの発達している西表島では、ヒルギ類の根の間に『ミツボシゴマハゼ』などが群がって浮遊生活をしているようです。

    日本に生息する小さなハゼは、『ゴマハゼ属』だけではありません!『マメイソハゼ』や『オビイソハゼ』など『イソハゼ属』の中にも、、18mm以下の小さなものがいくつか知られています。

    宮古島でも水深30mくらいのところにある大きなウミウチワに群れでついているハゼ、『ガラスハゼ』、『タレクチウミタケハゼ』それとも他のハゼかは同定はできませんが、ものすごい数の群れでハゼが動くと、ウミウチワの模様が変化するような感じがしたのを記憶しています。

    世界最小種を含む『シマイソハゼ』の仲間も、日本に分布することが明らかになっています。

    15~20mmと小さなハゼもマイクロレンズなどの水中撮影機材の普及と撮影技術の向上によって、いろいろな種類が図鑑に掲載されるようになりました。

    『ゴマハゼ』や、『ミツボシゴマハゼ』などの群れは、水深50cmくらいのところで見れますので、スノーケリングでも観察できると思います。

    皆さんも、スクーバダイビングやスノーケリングで世界最小のハゼを見つけてみませんか?お魚図鑑に載っていない新顔のものも見つかるかもしれません!
    -お生物講座047-