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    すぐふくれちゃうハリセンボン?

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    機嫌が悪くなったり怒ったりするとすぐ顔を膨らませたり、口をとがらせる人がいますが、海中にも皆さんご存じの怒ると膨らむ『フグ』がいますね!

    おっとりと泳いだり、体をプルプル振るわせながら逃げ泳ぐ愛嬌ある姿がダイバーに人気の『ハリセンボン』についてお話しましょう!

    『ハリセンボン』は居酒屋などでもちょうちんのようにぶら下がっている場合がありますね。皆さん見たことありますか?松とうちゃんはゴールデンウィークの台湾ツアーでも海中で沢山の『ハリセンボン』を見てきました。

    名前の通り、体の表面に針のように鋭い棘(とげ)を持ち、普段は、棘先を後ろの方に向けて体にぴったりとたたんでいますが、いったん、刺激されると威嚇(いかく)のためと敵の攻撃から逃れるために体を丸い風船のように膨らませ、棘が立ち上がります。普段の卵型の体型から丸い体型への変化はとっても面白いです!

    『ハリセンボン』は胃に特殊な弁(可変式の一方向弁)があり海水や空気を胃の中に取り込み、体を通常の約2倍に膨らませることが出来ます。膨らむのには約1秒くらいの速さで出来ますが、中の水を吐き出して元の大きさになるのには2~3秒かかります。

    体が膨らんで棘が立ち上がると敵(我々?)は、その鋭い針のためにどうすることも出来ませんが、その膨らんだ『ハリセンボン』の顔や丸い体型は、とっても可愛いです。その可愛さが嬉しくてついつい、いたづらしてしまいますが、読者から生物虐待と怒られそうです!

    しかし、『ハリセンボン』の棘は、うろこが変形してできたもので、膨らんだり触られたりすることで前回の『エソ』のように弱ることはないと思います。しかし仲間のカワハギなどは背びれが変化した棘にわずかな毒を持ち、不用意にお魚に触れるのはいろんな意味で慎まなければなりません!

    『ハリセンボン』は、フグ料理で有名な『トラフグ』のように、毒はありませんので、沖縄では普通に食用にする場合があります。

    体表面の棘と、胃に特殊な弁を持つお魚は、『フグ科』と『ハリセンボン科』だけに見られます。

    『ハリセンボン』は『フグ目』の『フグ亜目』に属しますが、『フグ亜目』には、フグ科、ハリセンボン科、マンボウ科があります。あの、人気のマンボウとお仲間と言うからおどろきです!
    また、『フグ目』には、カワハギ科、モンガラカワハギ科、ハコフグ科などがありますので、カラハギやハコフグとも仲間筋と言えます。

    海中で体を膨らませる時は、海水を取り込み浮力変化はありませんが、水面で空気を取り込み膨らんだ時は、当然空気の入った風船ですから水面をぷかぷか浮くことになります。
    日本海などの冷たい海に大量に移動した『ハリセンボン』が、水面に浮いたり岸に打ち上げられたりしているのは、冷たさのため越冬できなかったものです。もともと、温帯~熱帯海域のお魚です。

    各地方で『ハリセンボン』は、はりふぐ、すずめふぐ、ばらふぐなどと呼ばれていますね!好物の方おられますか?

    すぐ膨れて怒ってしまう方も『ハリセンボン』のように愛嬌があって可愛いといいですね!そんな可愛く、怒ったようにすねるお嬢さんを、ついついからかいたくなる松とうちゃんです!?
    -お生物講座036-