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スケトウダラは韓国語で明太!
シリーズで読める『親と子(卵)シリーズ』の第3回目です!
松とうちゃんは、明太子も大好きです。 九州物産展に行ってきましたが、さすが明太子の本場。いろいろな明太子屋さんの看板があり目移りしちゃいました!(*^_^*) 明太子は、『スケトウダラ』(一般にスケソウダラと呼ばれる)の卵ですが、その名の由来は、韓国で『スケトウダラ』のことを『明太』(ミョンテ)と言いその明太の子供(卵)だから『明太子』と『ふくや』の創業者である川原俊夫氏が名付けたようです。 産卵前に捕獲された『スケトウダラ』のメスのお腹には卵のうが2つくっついて入っており、2つ合わせて『一腹(ひとはら)』と呼ぶのはご存じですよね! 取れたての卵は柔らかく、それを着色された塩水に漬け6、7時間ゆっくりかきまぜた後、一晩寝かせて明太子を作ります。漬け物の浅づけの要領ですが、この製法で、卵の中から水分を排出し、更にたんぱく質の卵膜が変化して固くなりあの明太子独特のプチプチ感が生まれるのです。明太子は、塩からの一種と言えます。 美味しいですよね!(^_^) 松とうちゃんは辛目の『辛子明太子』が大好きで、だいこんおろしにそのままのせ、細かくつぶしながら混ぜて食べるのが特に好きです! さて、『明太子』の親『スケトウダラ』ですが、タラ目タラ科に属し、タラ科には大型魚の『マダラ』、資源量が最も多い『スケトウダラ』、やや小型の『コマイ』の3種があります。 タラは山口県以北の日本海、茨城県以北の太平洋、オホーツク海など水温の低い海域に生息しています。松とうちゃんの生まれ故郷の青森県十和田市(三本木)では気温の低いしばれる冬になるとよく庭先で『スケトウダラ』を干して、それをおやつに食べたものでした。 子供の頃は、お酒のつまみにはしていません!大人たちとこたつでお茶を飲みながら食べました。おっと脱線しました。(*^_^*) タラは北日本で雪の降る冬に産卵のため沿岸にやってくることから、魚へんに雪と書いて、『鱈』と読みます。知っていましたか?『マダラ』は沿岸の浅場で産卵し、幼魚はある程度育つと回遊し、4~5年後に再び親となって帰ってくる回帰性が強いお魚です。幼稚魚の時は、プランクトンを食べていますが、成長して海底深くの生活に入ると、食欲が旺盛になり、お魚、イカなど大型動物をどん欲にお腹いっぱいに食べます。そのため『たらふく(鱈腹)食う』と言う語源になったのです。すごいですね! 『マダラ』は、白身で淡泊なため、様々なお料理に使われますが、松とうちゃんは『たらちり』や『湯豆腐』にコンブと一緒に入れるのが好きです。卵は『真子』と呼ばれ『明太子』よりやや臼黒く、オスの精巣は『キク』と呼ばれ珍重されています。産卵前の『マダラ』は、メスよりオスが高いことからも、『キク』の人気が高いことが分かります。 『マダラ』の卵は、直径1mmくらいの粘着性のある沈性卵ですが、産卵後数分で粘着性は消え海底にばらまかれるようです。卵巣の卵数は200~500万個で、その全てが1回の産卵で放出されると言うからおどろきです! 『スケトウダラ』は日本の水産たんぱく質資源としては重要な役割があり、かまぼこ、ソーセージなど広く利用されています。アメリカなどでも好評で、すり身は英語で『surimi』と言います。『マダラ』よりやや小さく、回遊性のお魚です。 『スケトウダラ』も幼稚魚の時はプランクトンを食べていますが、成魚になると幼稚魚を食べる『共食い』でも有名です。 『スケトウダラ』の産卵はオスメス1対で行われオスがメスの腹の下に回り込み腹びれでメスを抱く恰好です。これを腹面マウンティングと呼び、このためオスの腹びれはメスより大きくなっています。 『スケトウダラ』の特徴で不思議なのは、頭に近い部分に浮き袋の発音筋があり、鳴くことができることです。 産卵時期、オス同士の威嚇では単発的に『グッ・グッ・グッ』と強く鳴き、メスへの求愛は軽く愛らしく『ググググググ』と鳴くそうです。松とうちゃんは『スケトウダラ』から求愛されたことがないので、その鳴き声は聞いた経験がありません!(*^_^*) 最後に『コマイ』ですが『氷下魚』と書いてコマイと読みます。水温2~5度の冷たい海域に生息し『スケトウダラ』より更に小さい小型のタラです。ほとんどは固くなるまで干したものが出回っていますが、一夜干しを軽くあぶって食べるのも絶品です。冬になると松とうちゃんの田舎から送ってきますので、それで一杯やるのがたまりません! 親である『スケトウダラ』と、その子(卵)である『明太子』がそれぞれ違う人生(魚生?)を歩むようにしたのは、人間ですよね!でも、違う歩みでも、どっちも美味しいな~ この『親と子(卵)シリーズ』になってから、お魚の生態というより、食べることに趣(おもむき)をおいた生物講座になったと感じるのは、松とうちゃんだけでしょうか? 次回も『親と子(卵)シリーズ』いけるかな? -お生物講座022- |