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    テッポウエビの敗北的な性転換?

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    ハゼとの共生関係で有名な『テッポウエビ』は、砂泥底などに開けた穴に住んでいる種の他、その仲間にサンゴやウミシダ類、ウニ類に住んでいるものがいます。

    『テッポウエビ』は、テッポウエビ科のエビで各地の沿岸に分布し、砂泥底に穴を掘って住み、体長約五センチメートル、甲殻は平滑で、額は退化して短く、はさみ脚はどちらか一方が強大となり、ぱちぱちと特有の鋭い破裂音をさせます。

    『テッポウエビ』の仲間に『ムラサキヤドリエビ』というエビがいますが、性転換などその生態が面白いです。

    『ムラサキヤドリエビ』はムラサキウニの棘(とげ)のすき間に住み、ムラサキウニと同じく紫色をしています。この紫色は、ウニから離して飼育するとだんだん色あせていくことから、ウニの体の一部を食べ色素源を得ているではないかと言われています。

    『ムラサキヤドリエビ』の繁殖行動は、ムラサキウニにオス・メスがペアで住んでいるか、その時だけ一緒のウニにいて行われます。

    生まれた稚エビは、繁殖中のオスやメスと同じウニに居れますが、大きくなると大型のオスから追い出されてしまうようです。

    小さなエビはみなオスで、大型のオスから攻撃を受けないようにと棘の間のとても狭いすき間に入り込んでいます。徐々に成長していくオスはやがて大型のオスと、交尾相手のメスをめぐって戦わなければなりませんが、差ほど大きくなれず戦いに敗れたエビは、オスとしての生きる道を失いメスに性転換していきます。

    全てがオスからメスに性転換するわけではなく、繁殖チャンスを狙って小型オスのまま大型オスと同居しているものもいます。体の小さいオスは、メスになっても数個の卵しか産めませんので、大型オスの生殖能力が衰えるケースを期待し、バックアップとして待機しているのかも知れません。

    クマノミなどのオスからメスへの性転換は、いわば出世ですが、このエビの場合は、昇進席のポストを無くした敗者の性転換と言えるのではないでしょうか?

    それにしても、この『テッポウエビ』の仲間、『メスとして生きるべきか?オスとして生きるべきか?』繁殖の損得勘定で性転換を決めているのには驚きです。

    -お生物講座079-