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    寄生する居候ビワアンコウのオス?

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    あんこう(鮟鱇)はお鍋が美味しいですね。唐揚げもなかなかです。
    そこで?今回は、アンコウの仲間で、奇妙な生態をもつ『チョウチンアンコウ亜目』のお話です。

    『アンコウ目』は、一般的に丸みをおびた大きな頭部で、背ビレが変化した釣り竿のような擬餌(ぎじ)状体を持ち、それで小魚をおびき寄せ、丸呑みする特異な生態であると以前にお話しましたが、更に不思議な生態をもつ『チョウチンアンコウ亜目』たちです。

    日本産の『チョウチンアンコウ亜目』には、

    ヒレナガチョウチンアンコウ科、
    ミツクリエナガチョウチンアンコウ科、
    シダアンコウ科、オニアンコウ科、
    ラクダアンコウ科、クロアンコウ科、
    フタツザオチョウチンアンコウ科、
    チョウチンアンコウ科

    の8科23種が知られていますが、ほとんど沖合いから外洋域の数百~数千mの深場に生息しています。

    チョウチンアンコウ類は、一般に体形が丸く浮遊生活に適した形で、浮遊したまま餌(えさ)を待つ『待ち伏せ型』の摂餌方法です。

    メスはオスより大きく頭部背面の擬餌状体は特に発達していて、一部を除き発光部をそなえています。大きなお魚を丸呑みするため、大きな口としっかりとした歯を持っています。更に食道と胃は、拡張性に富み、呑み込んだあとは、異様にお腹が膨らみヘビが獲物を丸呑みしたときのようです。

    メスは捕食・摂餌に関しては貪欲といった感じです!

    特に不思議なのが『チョウチンアンコウ亜目』の中の、ヒレナガチョウチンアンコウ科、オニアンコウ科、ミツクリエナガチョウチンアンコウ科などのオスの寄生です。

    メスよりかなり小さいオスが、メスの体表に食いつくように寄生するのです。オスがメスの体に寄生するのは脊椎動物では他に例をみないそうです。なんか恐いというか異様ですね!

    成魚のメスが120cmにも達する『ビワアンコウ』のオスは、8~16cmの小さなもので、メスの体表(皮ふ)からの突起物に両顎が食いつくように癒合(ゆごう)し寄生します。

    メスが浮遊しているときも、餌を捕っているときも、食事しているときも、そして排泄しているときも、いつでもオスがくっついているのです!

    寄生したオスは、心臓や鰓は退化していないので自分で呼吸はできますが、メスの体表と顎(あご)が癒合していますので、歯と消化管は退化して食事はできないのです。

    一説によるとメスとオスの癒合部分でメスの血管とつながってオスが栄養をもらうとありますが、はっきりしません。寄生しないグループのオスが摂餌せず幼期にたくわえた栄養でメスの産卵時期まで生きつづけられることが知られていますからひょっとしたら寄生したオスもメスから栄養をもらっていないかもしれません。どちらにしても凄いですね!

    メスの体にオスがず~っと着いていたら、うっとうしいと松とうちゃんは思うのですが、なぜ、このようにオスがメスに寄生するのでしょうか?不思議ですよね~?

    その理由は、産卵時期まで確実にオス・メスが一緒にいるためと言われています。
    つまり、子孫繁栄のため『許嫁(いいなずけ)』のそばについているということでしょうか!

    オスに寄生されているメスが可哀想なのか?それとも、ただ子孫繁栄のために自分の生活を持たないオスが可哀想なのか?はたしてどちらだろうと松とうちゃんは考えてしまいます。

    チョウチンアンコウ類のオスがメスに寄生する生態は、人間社会の、女性の稼ぎを頼りに暮らしている『ひも』とは、ちょっと意味が違うようですね!

    -お生物講座062-