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    ヤドカリとイソギンチャクの共生!

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    イソギンチャクとの共生で、有名なのは『クマノミとイソギンチャク』と『ヤドカリとイソギンチャク』ですが、今回は、『ヤドカリとイソギンチャク』を取り上げて見ましょう!

    『イソギンチャク』は、イシサンゴ目のように足盤と呼ばれるものを海中の岩など基質にしっかりと付着しているものが多いですが、スナイソギンチャクのように砂泥中に棲管を埋め、その中に入っているものもあります。

    砂泥中の棲管も、岩など基質に付着したものも基本的に移動は可能ですが、お魚のように自由に動き回ることは困難ですね!

    『ヤドカリとイソギンチャク』の共生はどんな暮らしでしょうか?

    巻き貝の殻など『ヤドカリ』が背負う(入る)貝殻の上に『イソギンチャク』が付着しているものを『ヤドカリとイソギンチャク』の共生と言っています。

    貝殻より大きな『イソギンチャク』が着いたものを、『ヤドカリ』は背負って移動するのです。海中で観察するとなんとなく重労働を強いられているような気がして可哀想になります。

    『ベニヒモイソギンチャク』は『サメハダヤドカリ』などと共生しますが、『ヤドカリ』は『イソギンチャク』を1個から複数個着け、貝殻を替えるときは『イソギンチャク』も一緒に移し替えます。

    『ヤドカリ』と『イソギンチャク』は住み慣れた貝殻から別の貝殻に一緒に引っ越しをするのです。仲が良いんですね!(*^_^*)

    また、時には、別の『ヤドカリ』が背負っている『イソギンチャク』が気に入ると、その『イソギンチャク』を奪い取って自分の貝殻に着ける場合もあります。つまりより強い『ヤドカリ』はたくさんの『イソギンチャク』を貝殻に着けることになります。

    人間社会で言うと『あいつの同棲している彼女、可愛いから奪っちゃえ!』というようなもんで、許されませんよね。厳しいですね、ヤドカリの世界は…
    『ヤドカリイソギンチャク』は『ケスジヤドカリ』と共生しほとんどの場合貝殻には1個の『イソギンチャク』しか着けません。こちらは、1対1のきれいなお付き合いのようです。

    さて、『ヤドカリ』がどのようにして『イソギンチャク』を貝殻に着けたり、他の貝殻に移したりするのでしょう?

    そのテクニックは見事です!

    『ヤドカリ』の歩脚(足)で『イソギンチャク』の体を力強くマッサージすると、イソギンチャクの足盤筋や他の筋肉がゆるみ、触手が開かれます。その時、『ヤドカリ』は鋏脚(はさみ)を使って付着基質(岩や貝殻)から『イソギンチャク』を引っ張ってはがします。
    そして自分の貝殻に押しつけると、この時の『イソギンチャク』の足盤や触手は粘着性が高まっており、簡単に貝殻に着いてしまいます。その後は、『イソギンチャク』自身がしっかりと貝殻に着いていられるように、自らの運動で調整します。

    どうですか?本当に見事でしょう!

    ところで『ヤドカリとイソギンチャク』は共生によってどんなメリットがあるのでしょうか?

    まず『イソギンチャク』の立場ですが、岩などの付着基質に着く種は、岩場のない砂泥底では貝殻が貴重な付着基質になりますし、『ヤドカリ』と一緒に移動することで天敵のヒトデの捕食から免れられますね。

    一方『ヤドカリ』は、貝類を好む『タコ』などの捕食者たちに『イソギンチャク』を着けることにより身を隠したりして、それらから身を守ることが出来ます。

    お互いにメリットがあるのですから両者の関係は『相利共生』ですね!

    不足しているところを補いながらお互い助け合って生きる『ヤドカリとイソギンチャク』のような相利共生、人間社会でも是非見習いたいものです!

    -お生物講座060-