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    毒をもつ生物シリーズ7(ミノカサゴ)

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    ダイバーが危険なお魚として先に覚えるのが『ミノカサゴ』ではないでしょうか?松とうちゃんもダイビング講習の時には、必ず危険な生物の一つとして『ミノカサゴ』を紹介しています。

    この『ミノカサゴ』がシリーズ第7回目のテーマです。

    『ミノカサゴ』があたかも、我々ダイバーにとって脅威な存在と思われるかも知れませんが、彼らの住みかに侵入する人間が本当の意味で彼らの脅威ではないでしょうか?

    『ミノカサゴ』の仲間には、『カサゴ目』、『フサカサゴ科』に属し、ハナミノカサゴ、キリンミノ、ネッタイミノカサゴなどがいます。

    いずれも背ビレには棘条(きょくじょう)が多く、ひらひらした皮弁やひれを広げると、なんとも優雅で美しいお魚です。鑑賞用としての価値も高いと思います。

    この奇麗で大きく広がるひれは、海藻などへのカモフラージュと敵を驚かせるフラッシングの効果があるようです。

    特に『ミノカサゴ』の仲間は、警告色といわれる目立つ派手な体色で、『食べても美味しくないよ!それに毒もあるよ!』と捕食者に知らせているようです。

    本当に美味しくないかは疑問があります。松とうちゃんの知り合いに、『刺されて頭にきたので捕獲して食べた!』というやつがいますが、白身でたんぱく、美味しかったそうです!(負け惜しみかも?)

    『ミノカサゴ』の背ビレの棘(とげ)には強い毒があり、敵が接近すると尾ビレの方を持ち上げるようにして威嚇します。(人間は怒ると顔が紅くなりますが、ミノカサゴは白くなります。)背ビレの棘が何か(敵)に刺さると、背ビレの皮ふにある毒腺が物理的に破壊されて毒が傷口から流れ込むという仕組みです。

    刺す毒魚に刺された場合の応急手当ですが、海から上がって傷口をきれいに洗い40~50度のお湯につけて下さい。お湯が熱くてやけどする場合がありますので、刺されていない感覚ある手でお湯の熱さを確かめると良いと思います。痛みが和らぎ血管収縮を防ぎ効果がありますので、お湯を交換しながら1時間くらいは続けた方が良いです。(松とうちゃんの経験にもとづく応急手当です。)

    『ミノカサゴ』は卵生によって繁殖しますが、オス・メスの求愛行動では、メスをめぐってのオス同士の激しい戦いがあります。

    オス(メスより大きい)を注意深く観察すると、背ビレの棘が途中で折れていたり、1~2本なくなっているものがいます。これは、オス同士の戦いによる戦闘キズによるものです。お互いに尾ビレを持ち上げ背ビレを向けて戦います。

    ここで不思議なのが、『ミノカサゴ』は同種の毒に対して耐性がないのかということです。

    どうも生物学者の研究結果によると、『ミノカサゴ』は同種の毒に対して耐性がないそうです。つまり戦う同種のオスにやられると一時的に弱ってしまうようです!

    『ミノカサゴ』の世界も他の動物世界と同様、メスをめぐっての戦いには厳しいものがありますね!

    最近の人間社会では女性をめぐっての男性同士の激しい戦いは、女性同士の戦いに比べると少ないのではと考えるのは、松とうちゃんだけでしょうか?

    -お生物講座057-