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    イザリウオもアイドル釣り師?

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    前回の『アンコウ』に引き続き、同じく『アンコウ目』に属する『イザリウオ亜目』の『イザリウオ』を紹介します。

    『イザリウオ』は、『アンコウ』同様、頭近くの背に竿のような擬似(ぎじ)状体をもち、待ち伏せ型の捕食方法をとりますが、『アンコウ』と違って鍋にする話は聞いたことがありません。(もし、そのような風習や食生活をする地方がありましたら是非教えて下さい。)

    『イザリウオ』は、お魚と思えない動きや可愛らしさ、そしてその数も少なく見つけにくいことからダイバーたちのフィッシュウォッチの対象としてアイドル的な存在です。

    『イザリウオ科』には体表に小さな棘(とげ)で覆われている『イザリウオ』と、棘がなく体表がなめらかで流れ藻などについて生活する『ハナオコゼ』があります。
    いずれも体色はいろいろあり変異が多いのが特徴です。特にカラフルな体色が多く水中写真家の人気の被写体とも言えます。

    日本国内で『イザリウオ』は、南日本中心に分布し関東から沖縄まで広く見ることができます。カイメンなどに保護色の体色でじっとしていることが多く、その生態と生息場所の特徴を知っていないと、なかなか見つけることができません。

    胸びれや腹びれが前足(手)のように発達しており、岩の上や砂地の海底を歩くようにして移動します。泳ぎは比較的下手で、めったに泳いでいる姿は見られません。
    無理矢理ダイバーの手にのってもらうと、前足のようなひれで落ちないように、ふんばったり、歩いたりの仕草がとっても可愛いのです。いっきに水を飲み込むことができる『イザリウオ』はその水の腹からの排出でダイバーの手の上でヘリコプターのように真上に浮上することもできるのです。

    さて特徴的な捕食方法ですが、目の前方、口との間に背びれの棘が発達した竿のような擬似(ぎじ)餌でベラなどの小さなお魚を誘います。『イザリウオ』では、ゴカイのような擬似餌が、『ベニイザリウオ』では、子エビのような擬似餌が多いのですがそれらを泳いでいるように動かすのです。そして擬似餌に近づいてくるお魚をじっと見つめてチャンスを狙います。

    ここでちょっと皆さんも真似てみて下さい!ご自分の(左右の)目の前に人指し指の先を置き、少しづつ左右の目の間に近づけて見続けて下さい。目が寄ってちょっと疲れますよね!『イザリウオ』が捕食する瞬間はそんな光景です。近づいたお魚を、素早く大きな口を開け、水ごと吸い込むのです。
    お魚といっても、『イザリウオ』自身の体長(5~30cm)からすれば、同じ体長の大きなお魚を飲み込むのですから凄いです!完全に飲み込むまでは暴れて逃げようとするお魚を前足のような腹びれと胸びれで、必死にふんばります。普段、動作のにぶい『イザリウオ』も捕食の瞬間だけは機敏な行動でビックリです。

    この可愛いイメージの『イザリウオ』から、お魚をまるごと飲み込む捕食シーンは想像できないと思います。

    『イザリウオ』は単独でいることが多いのですが、産卵の時期だけはオス・メスがなかよくペアをつくります。しかし、このような産卵のためのペアはほとんどがその場かぎりのものでアッサリした付き合いです。

    『イザリウオ』の名前の由来について、松とうちゃんの想像を書いて見ます。(あくまでも想像ですので間違っていたらご指摘下さい。)

    イザリとは、『膝行る』『居さる』からきた『いざり』でその意味はすわったままで移動する。ひざをついたり、しりを地につけたままの姿勢で進む。膝行(しっこう)する。または、船が浅瀬に船底をすらせながら、のろのろ進む。というものです。即ち、このような動作とにているお魚を『居さる』+『魚』で、『イザリウオ』と命名したのではないでしょうか?

    『イザリウオ』のように、可愛い顔して(凶暴なほど)貪食で色恋に極めてアッサリした人、皆さんのそばにいません?
    -お生物講座029-