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    ニシキフウライウオは擬態の達人!

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    カミソリウオとかノコギリヨウジと言うと、いかにも切れそうで物騒ですが、これらはヨウジウオ目に分類されるお魚たちです。見たことのない方には、想像しにくいかも知れませんが、カミソリウオの仲間に『ニシキフウライウオ』と言うお魚がいます。

    口が馬のように長く、背びれ、腹びれ、尾びれは数本の串が薄いひれ膜でつながり扇状になっているものが多く、全く奇妙な形をしたお魚です。体表は縞模様で内蔵が透けて見え、名前のとおり、いつも口を下にした姿勢でふ~らふ~らと漂っています。

    もともと『ニシキフウライウオ』は熱帯~亜熱帯の暖かい海に分布し関東の海では、珍しいお魚でダイバーのフィッシュウォッチの対象として人気があります。水中写真家にとっても魅力的なお魚です。

    このお魚は、泳ぎが下手とされており、いつもヤギやウミシダなど海中生物の色そっくりにカモフラージュして身を隠しています。海藻が漂うような感じなので、慣れないと見つけるのにかなり苦労します。

    『ニシキフウライウオ』の属するカミソリウオ科のお魚は擬態の達人とも言え、個体ごとに色は多彩、形もいろいろ異なります。これは、泳ぎが下手なので、捕食者から餌として学習されないためと言われています。みんなが同じような体色や形をしていると、『あのては、泳ぎの下手なお魚(えさ)』と覚えられてしまうのでしょうね!

    ヨウジウオ目のお魚のほとんどは、産卵後、卵をオスの体に産みつけ、オスが育児・ふ化させますが、この『ニシキフウライウオ』たちは、メス自身の、腹ビレを袋状にした育児のうと言うところに卵を生み、ふ化させます。ヨウジウオ目の中では、変わった子育てです。

    この『ニシキフウライウオ』は、大変珍しいのですが、見つけるとほとんどオス・メスのペアでいることが多いのです。メスは先程の説明のとおり、腹ビレを袋状にした育児のうを持ち、普通はペアの大きい方です。オスは育児のうがなく、腹ビレは左右2つに分かれていますし、小さい方ですのですぐ分かります。

    黒潮などに乗って流れ着いた少数の彼らが、なぜ同種でペアを作れるのでしょうか?全く持って不思議です。一緒に流れ着いたとは思えませんし、彼らの体からは、同種の異性を呼ぶフェロモンでも出ているのでしょうか?

    海中で見つけると、このペアは、いつ、どうやって出会ったのだろうと松とうちゃんは考えてしまいます。地方から上京し、田舎と異なる厳しい都会の雰囲気に飲み込まれそうになった時、ふと出会った同郷の異性に親しみを覚える感じでしょうか?

    故郷から遠く離れた場所で出会った『ニシキフウライウオ』のペアが子孫を残すために必死でがんばっている様子に、田舎生まれの松とうちゃんは、声援を送ります!
    -お生物講座017-