台湾ダイビングのことなら台湾ダイビング倶楽部〔フォルモサ〕

台湾ダイビングのことなら青山の台湾ダイビング倶楽部〔フォルモサ〕TOPpage
台湾ダイビングのことなら青山の台湾ダイビング倶楽部〔フォルモサ〕TOPpage

映画「三本木農業高校、馬術部」
松とうちゃんTwitter
MENU
今日の散歩道
徒然日記
フォトギャラリーBlog
ツアートピックス
台湾ダイビング
生物講座
アーカイブ
  • 2016年9月
  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2015年12月
  • 2015年10月
  • 2015年8月
  • 2015年7月
  • 2015年5月
  • 2014年8月
  • 2014年7月
  • 2014年5月
  • 2014年4月
  • 2014年1月
  • 2013年12月
  • 2013年9月
  • 2013年8月
  • 2013年7月
  • 2013年2月
  • 2013年1月
  • 2012年12月
  • 2012年9月
  • 2012年8月
  • 2012年7月
  • 2012年5月
  • 2012年4月
  • 2012年1月
  • 2011年12月
  • 2011年11月
  • 2011年10月
  • 2011年9月
  • 2011年8月
  • 2011年7月
  • 2011年5月
  • 2011年4月
  • 2011年3月
  • 2011年2月
  • 2011年1月
  • 2010年12月
  • 2010年11月
  • 2010年10月
  • 2010年9月
  • 2010年8月
  • 2010年7月
  • 2010年6月
  • 2010年5月
  • 2010年4月
  • 2010年3月
  • 2010年2月
  • 2010年1月
  • 2009年12月
  • 2009年11月
  • 2009年10月
  • 2009年9月
  • 2009年8月
  • 2009年7月
  • 2009年6月
  • 2009年5月
  • 2009年4月
  • 2009年3月
  • 2009年2月
  • 2009年1月
  • 2008年12月
  • 2008年11月
  • 2008年10月
  • 2008年9月
  • 2008年8月
  • 2008年7月
  • 2008年6月
  • 2008年5月
  • 2008年4月
  • 2008年3月
  • 2008年2月
  • 2008年1月
  • 2007年12月
  • 2007年11月
  • 2007年10月
  • 2007年9月
  • 2007年8月
  • 2007年7月
  • 2007年6月
  • 2007年5月
  • 2007年4月
  • 2007年3月
  • 2007年2月
  • 2007年1月
  • 2006年12月
  • 2006年11月
  • 2006年10月
  • 2006年9月
  • 2006年8月
  • 2006年7月
  • 2006年5月
  • 2006年4月
  • 2006年3月
  • 2006年2月
  • 2006年1月
  • 2005年12月
  • 2005年8月
  • 2005年7月
  • 2005年6月
  • 2005年5月
  • 2004年5月
  • 2003年5月
  • 2002年5月
  • 2001年5月
  • 2000年9月
  • 2000年5月
  • 1999年5月
  • 1998年5月
  • Powered by
    Movable Type 6.2
    今日の散歩道 徒然日記 ツアートピックス 松とうちゃんのギャラリー 台湾ダイビング オーバーホール プロフィール

    « 回遊魚さまの出身は? | トップ | お魚さんの食事作法 »

    海のクリーニング屋さん

    |


    「老人介護保険制度」も整いつつありますが、年老いて身の回りのことが自分で思うようにならない、そんな時がやがては来ることを想像すると、寂しくなってしまいます。そこそこ健康な私たちは、自分の身体を洗うことも出来ますし、かゆいところにもほとんど届きます。

    手や足を持たないお魚たちはどうでしょう?

    毎日、海の中ですので、お風呂に入る必要はないと思いますが、お魚の体表につくクラゲノミやウオジラミにはまいっちゃうでしょうね!ダイビングをしてお魚を観察していると、時々お魚たちが岩や砂底に体を擦りつけている光景をみます。きっと気持ち良いのでしょうね!ホンソメワケベラと他のお魚との相利共生(掃除共生)は、あまりにも有名です。ダイバーなら、ホンソメワケベラがお魚の体についた寄生虫を食べてクリーニングしていることは、知っていると思います。そんな光景よく見ますよね!ホンソメワケベラから体についた寄生虫や食べ残しを食べてもらってきれいにしてもらうことで不快感を取り除くことができますし、ホンソメワケベラは食事にありつけるというお互いが得をするという関係です。お魚たちはわざわざホンソメワケベラに近づいてクリーニングをしてもらったり、その順番を待ったりしています。

    では、なぜホンソメワケベラがお掃除してくれることがわかるのでしょう?

    それは、ホンソメワケベラは「クリーニング屋さんの看板」を出しているからです。口先から尾びれにかけて黒い帯(帯の周りは黄色と青色)があり、それが看板です。それと頭をやや下に向けて後部を上下しながら泳ぐのが特徴です。お魚たちは、そのクリニーグ屋さんの看板を知っているのです。それをちゃっかり利用しているのが、ニセクロスジギンポです。ホンソメワケベラとそっくりで、泳ぎ方まで似ているので、お魚がいつものようにクリーニングしてもらおうと近づくと、皮膚や鱗をかじって失敬していくのである。ニセクロスジギンポは捕食者に狙われずにすむ他、餌まで頂戴する抜け目ないやつです。人間社会でもありましたよね!老人介護保険制度の申請をしてやると言ってお金を騙し取る詐欺…

    ハタなどよく口や鰓を大きく開いて、クリーニングを受けていますが、そっちゅうきれいにしてもらって、そんなに寄生虫はいるのだろうか?実は、お魚たちは接触刺激を求めているという説もあります。今、巷(ちまた)で流行のマサージ・お灸・はりのように、お魚たちも、鱗(うろこ)や体表を突っついてもらうことが気持ちがいいのかも知れないのです!

    ところで、ホンソメワケベラの成魚は体長10cmくらいですが、幼魚は全体に黒っぽく5cmくらいです。成魚が近くにいると縄張り意識のためか、幼魚から成魚への成長が遅いようです。オスが一定の縄張りを持ち、複数のメスでハレムを形成することも知られています。クリーニングをしてくれるクリーナーは、ホンソメワケベラだけではありません。とても奇麗なオトヒメエビやアカスジモエビなどもクリーナーです。グローブをとったダイバーの手を差し出すと指の間などをクリーニングしてくれ、ちょっと痛いような気持ちいいような変な感じです。癖になります!町角のマサージ屋さんと違って無料です!

    海中生物の世界では、片一方だけが得をする片利共生は少ないと言われています。お互い利益があって、どんなにつりあいがとれていても、片方からみると精一杯生きている中で生まれた関係なのでしょうね!松とうちゃんも、いろんな方と助け合って、精一杯生きていきたいと思っています。

    -お生物講座010-