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    きれいなウミシダはしっぽ切りの天才!

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    サンゴ礁や岩礁の潮の流れの速いところには、植物のシダのようにみえる生物『ウミシダ』がよくついています。

    この『ウミシダ』はイエロー、オレンジ、ブラックなどその色合いが鮮やかで、水中撮影では松とうちゃんの好きな被写体です。

    『ウミシダ』はウニやヒトデと同じく棘皮(きょくひ)動物の仲間で植物ではありません。実際、水中を舞ったり移動したりしている姿をみかけることがあります。

    ウミシダ類の骨格は、大きく分けて根もとの『萼(がく)』と呼ばれるところと、そこから何本か放射状に広がる『腕』に分けられます。『萼(がく)』には口や消化管などがある主要な部分で下側(背中側)には鉤状の巻枝が多数あり、それでサンゴなどにがっちりにぎるように付着し体全体を支えています。

    以前『ウニの不思議な数字5の持つ意味?』でも書きましたが、ウニやヒトデと同じように『ウミシダ』の根もとから腕がふつう5本、放射状にのびています。~これまた5本で不思議ですね~(ウミシダの種類によっては根もとから出ている本数が異なります)腕の先の方に向かって分岐を繰り返し本数を増やしています。

    腕には、薄い腕板というものが多数積み重なっていてそれぞれが関節でつながっていますが、関節には筋肉と靭(じん)繊維があり、腕が自由に動くようになっているのです。

    『ウミシダ』は何を食べて生きているのでしょう?

    『ウミシダ』は潮の流れなどにのって流れてくる海中のプランクトンを食べています。強い潮の流れに向けてまるで扇子を広げたようにし流れてくる餌をこしとっているのです。だから『ウミシダ』は流れの強いところにいるのですね。

    『ウミシダ』を間違ってクローブやウエットスーツにつけてしまったことないですか?腕の羽枝がバラバラにからみついてなかなかとれにくい思いをしたことがあると思います。

    『ウミシダ』は敵に捕まれたりすると、簡単に自らの腕を切り離す自切現象でトカゲのしっぽ切りと同じようにして敵からの難を逃れます。

    不思議なことにこの自切をする関節はどこにもあるわけではないのですが、敵から攻撃されたとき被害が最小限になるように計算配置されているのです。敵はランダムに攻撃するのにどうしたら被害が少ないように計算できるのだろう?『ウミシダ』は数学者?

    サンゴなどに付着している鉤状の巻枝や根もとの萼(がく)付近は、自切がほとんど行われません。大事な部分なのでしょうね。

    棘皮動物は一般に強い再生能力をもっていると言われ、『ウミシダ』も例外でなく自切で失った腕もすぐに再生されます。また口や消化管がある主要部分も再生できるというから驚きです。

    『ウミシダ』は何億年も前から進化を続けてきた生物と言われ、現在もなお世界に17科550種あまりも広範囲にわたって生息しているのは、強い再生能力を備えているからではないでしょうか?

    我々ダイバーが、ほとんどの海域で何気なく観察できる『ウミシダ』もその捕食方法や体の構造、そして再生機能などを観察すると意外と面白い発見ができるかも知れませんね!

    『ウミシダ』は漢字で『海羊歯』と書きます。羊の歯は、どんな形でしょうか?『ウミシダ』に似ているのかな?

    -お生物講座089-