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    ヤドカリの国勢調査はいつ?

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    今回は、多くの皆さまにお馴染みの『ヤドカリ』についてです。以前、ヤドカリとイソギンチャクの共生についてお話ししましたが、今回は『ヤドカリ』を主体にご紹介したいと思います。

    貝殻にすむ『ヤドカリ』はエビとカニの中間的な形をしており、お腹がねじれていることから異尾(いび)類という分類に入ります。

    異尾類には、貝殻生活をするものと、貝殻にすまないエビ型やカニ型のものがあります。

    ヤドカリ類はヤドカリ上科とホンヤドカリ上科の二つの大きなグループに分けられ、ホンヤドカリ上科には貝殻を放棄したあの美味なタラバガニが含まれます。

    冷たい北の海に多いホンヤドカリ上科は、右の鋏(はさみ)が大きい右利きが、暖かい海で繁殖したヤドカリ上科は、左利きが多いと言われているので、この二つのグループの区別は容易です。

    貝殻生活をする『ヤドカリ』は、野外では貝殻なしでは生きていけず、常に住居となる貝殻にすむか、探しているかのどちらかです。

    空の貝殻を見つけると『ヤドカリ』は、鋏(はさみ)で器用に、中の海藻などを出してすみつきます。砂が入っているときは、鋏(はさみ)で取り出すわけにもいかずやっかいです。貝殻の横(殻口の反対側)にいて鋏(はさみ)で押してころがすようにして回転させ、砂を外に出します。

    『ヤドカリ』は、成長とともに貝殻をより大きなものに換える必要がありますが、小さすぎる貝殻は成長を遅らせたり、産卵数を減らしたりする原因にもなります。

    我々人間が家に感心を持つように、『ヤドカリ』も貝殻に強い関心を持つようです。

    『ヤドカリ』が簡単に貝殻を手に入れる方法は、空の貝殻を見つけることですが、そうそう空の貝殻はありません。

    そこで、しばしば他の『ヤドカリ』の貝殻に激しく貝殻ごとぶつかり相手を追い出し、その貝殻に入ることがあります。追い出された『ヤドカリ』はより弱い(小さな)もので、相手がいらなくなった貝殻をもらうので、貝殻の交換となります。

    なんか乱暴で理不尽のように思えますが、体の大きいものが勝ち、より大きな貝殻に入るわけですから、お互いが適正な大きさの貝殻に入るわけで、双方が利益を得る交換と言われています。お互いが好適なものにならなければ交換はなりたたないということですね!

    『ヤドカリ』は殻口や殻頂が欠けたもの、壁に穴があいたもの、内側がなめらかでないものを嫌う傾向があるそうです。しかし、そうそう好みの貝殻ばかりあるわけではありません。ときには、不適な貝殻にすんでいることもあるのです。

    ある文献を読んでいましたら…

    【和歌山県白浜の海岸では8割のヤドカリが自分の殻に不満を持って いる調査結果がでている。】

    ≪ん?アンケート調査でもしたの?ヤドカリの国勢調査?≫

    実に不思議な調査結果ですが、どうもそうらしいです!(*^_^*)

    我々人間も、多少、今の家に不満を持ちながらも仕方なく住み続けていることもありますし、ヤドカリも一緒なのですね!

    『ヤドカリ』の間だけで貝殻交換をしていてもいずれは古くなったり、全体的に小さすぎたりしますよね。そこで、『ヤドカリ』は、弱った巻貝などをおそってすみつく場合もあるのです。

    ある『ヤドカリ』が新品の貝殻を手に入れると要らなくなった貝殻に別の『ヤドカリ』が入り更に要らなくなった貝殻に別の『ヤドカリ』が入り…という具合に連鎖的に引っ越しがおこるのです。

    ある地域で1個の新しい貝殻の発見はその地域全体の引っ越しを誘発し、『ヤドカリ』の平均的な住宅事情を良くするのです。

    ≪う~ん!誰かが新築したら…≫
    ≪その近所全体の住宅事情が良くなる?≫
    ≪なんかいいかも?それ!でも引っ越し貧乏?≫

    -お生物講座094-





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