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    一夫多妻制のカワハギさんお疲れさまです!

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    皮をはがないと食べられないことからその名がついたお魚『カワハギ』は冬の鍋物としてお目見えすることが多いと思います。
    松とうちゃんは『カワハギ』と聞くと、頭と皮をとって開いた干物を思い浮かべますが、軽くあぶっておやつに食べるのが好きでした!

    『フグ目』の『カワハギ科』に属するフグに近い仲間だけあって、肝をつぶして一緒にお刺身として食べればその美味しさは逸品です。松とうちゃんは、フグより美味しいと思っていますし、大好きです!

    お魚屋さんや、スーパーなどの鮮魚コーナーにほとんど並んでいますのでひし形をした『カワハギ』の体形はよくご存知のことと思います。また、おちょぼ口で餌盗り名人として釣り人には馴染みが深いお魚と思いますが、ダイバー以外、その泳ぐ姿や行動パターンについては、よく知られていないのではないでしょうか?

    ほとんどのお魚は一対の腹ビレがありますが、『カワハギ』は、短く動く棘(トゲ)を持つ単一の腹ビレが特徴です。

    前の背ビレには、立てたりたたんだりできる長い棘(トゲ)があり、敵を威嚇(いかく)したり、身を守るのに便利そうです。

    甲殻類・貝類などを好んで食べますが海中で観察しているとおちょぼ口の突きだした口で、砂底に水を吹きかけ突っついて餌を探す姿が、よく見られます。やや斜めに口を下に尾ビレを上にした恰好ですが、そんなお食事タイムには触れるのではないかと錯角におちいるほど、夢中になって食べています。

    ここで『カワハギ』のオス・メスの区別の仕方をご紹介しましょう!

    長い棘(トゲ)の後方に続く2番目の背ビレの前側にスジがはみ出し長く伸びているのがオスです。メスにこの伸びたスジはありません。

    『カワハギ』のオスは、岩礁まじりの砂底に大きな縄張りを形成し、隣あう縄張りのオス同士が境界線で出会うとお互い威嚇しあいます。威嚇するときは一瞬のうちに体表に黒い斑点が現れ、それぞれが相手の尾ビレを追いかけるようにしますので、クルクルと小さな円を描いて回ります。まるでイヌが自分の尻尾を追いかけて回っているときのように奇妙です。

    オスの大きな縄張りの中には、数匹のメスの縄張りがあり、その中で繁殖行動がとられます。つまり、一夫多妻制なのです。『カワハギ』のオスさん、なんて羨ましい制度でしよう!(*^_^*)

    『カワハギ』の産卵は、春から初夏にかけて観察されるようですが、その産卵行動についてお話します。

    産卵の1時間前くらいになると、メスは砂底の砂を口に出し入れし、産卵場所を整えます。やって来たオスは、背ビレの棘(とげ)を立てたり閉じたりして求愛し、産卵場所が確認されたらお互いお腹をあわせるようにしてペア産卵をします。

    放精・放卵は2~3秒ですが、生み出される卵の数は約3万個とものすごい数です。

    産卵を終えるとオスはその場を離れますが、メスは産卵したばかりの砂底の真上で体を斜めに傾け、ヒレで砂をかき混ぜ、卵が外敵にやられないようにしてから立ち去ります。ふ化までは約3日間です。

    産卵時期になると、縄張りを持たないメスも、オスの縄張りにやってきて産卵し、産卵を終えると立ち去っていく訪問メスもいるようです。

    一夫多妻制の他に訪問メスまでお相手をする『カワハギ』のオスは、幸せものでしょうか?それともお疲れさん?どちらにしても子孫繁栄のため、一所懸命なのですね!

    東京上野の『アメ横』に、カワハギの干物がたくさん並んでいるのを初めて見たときは、たくさんいるお魚だな~と思ったものでしたが、海中では、一所懸命子孫繁栄に努力しているカワハギさんでした!

    -お生物講座074-