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    毒をもつ生物シリーズ8(イソギンチャク)

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    毒をもつ生物シリーズも回を重ね、そろそろ次のテーマと考えながら、『イソギンチャク』をシリーズ第8回目のテーマとしました。

    『イソギンチャク』は、六放サンゴ類に属するミドリイソギンチャク、タテジマイソギンチャク、ウメボシイソギンチャクなどの総称で、体は柔らかい円筒状が多く、浅海の岩石や砂底などについて生息しています。

    『ウメボシイソギンチャク』は、梅干しのようなまん丸い体から紅い菊の花のように咲いた触手がとてもきれい(可愛い)なので、鑑賞用に水槽で飼われていることが多いと思います。

    ほとんどの『イソギンチャク』は中央に口があり、周囲にふさ状をした多くの触手があります。獲物が触手にふれると体の中に包み込み、きんちゃくの口を締めたようになります。

    このことから『イソギンチャク』は、『磯巾着』と漢字で書きます。(いしぼたんともいいます)誰が命名したのでしょうね!

    『イソギンチャク』の体壁には刺胞群があり、自分を守ったり獲物を捕獲するのに毒針を発射するのです。

    『イソギンチャク』の敵はミノウミウシ類やヒトデ類で、『イソギンチャク』を餌として捕食するのでたまりません!その他九州の方では、食用にする地方もあると言いますから、人間も『イソギンチャク』にとって敵ですね!

    色彩変異が激しく砂底に生えるようにしている奇麗な『スナイソギンチャク』は、好んで水中カメラマンの被写体になりますが、触手には強力な刺胞がたくさんあり、刺されると激しく痛みます。

    特にグローブをはめた手で不用意に触ると刺胞がグローブに張り付き、陸に上がってから知らずにグローグで顔をこすったりすると、大変なことになります。ナイロンジャージ生地のウエットスーツなどでも同様ですので注意が必要です。

    本来捕食の手段や自衛のための毒針(刺胞)装備ですが、天敵と言われるミノウミウシ類やヒトデ類には、なぜ効かないのでしょうか?

    ミノウミウシ類は摂食した『イソギンチャク』の刺胞を未発射の状態で自分の刺胞のうに貯蔵し他の外敵に対する武器として貯め込みます。これを『盗刺胞』と言うそうですが、なぜ未発射の状態で『イソギンチャク』の刺胞を貯蔵できるかは、よく分かっていません!

    敵から盗んだ武器で、他の外敵と戦うのですからゲリラのようなミノウミウシ類は手ごわいですね!

    しかし『イソギンチャク』もただやられているばかりではありません!

    ウミウシに攻撃されると触手を引っ込めて身をかため(体をおおい)防御します。さらに『ウメボシイソギンチャク』の仲間ではある部分がやられて損傷を受けるとアンソプリウリン(アンモニウム化合物)という警報フェロモンを海水中に流し、周囲の個体に知らせます。

    また、『フウセンイソギンチャク類』は、ヒトデが接触すると、アルカロイド化学物質が関与(反応)し、なんとジャンプして逃げるそうです!

    一見植物のように見える『イソギンチャク』は、間違いなく動く生物なのですね!

    そう思うと、『イソギンチャク』を見る度、ツンツン棒で突っついて触手を引っ込めているひどい人はいませんか?ん、私?

    『イソギンチャク類』は基本的には雌雄異体ですが、同体の種もあり、単為生殖するものがあります。生殖巣から胃空内に排卵や放精が行われ、中央の口から卵の形で放出されるものが多いですが、『ウメボシイソギンチャク』の場合は胃空内で小さなイソギンチャクの形になるまで育ってから親の口から出ていきます。小梅ちゃんが、出てくるのです!

    海中では、あちらこちらにいる『イソギンチャク』も、じっくり観察したり、その生態を知ると大変興味深いですね!

    -お生物講座058-