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    毒をもつ生物シリーズ6(アンボイナ)

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    毒をもつ生物の中でも、知らないで触ると大変危険なイモ貝『アンボイナ』がシリーズ第6回目のテーマです。

    イモ貝は『イモガイ科』に属する巻き貝の総称、全体に逆円錐形(片方が細い樽形)で里芋に似ていることからその名で呼ばれています。

    『アンボイナ』は殻の表に褐色の地図のような模様があり奇麗なので、装飾や観賞用に手にしようとする人がいますが、貝から発射される毒矢は、非常に強い毒で沖縄では『はぶ貝』と呼び恐れられています。

    また、沖縄北部の本部町では『ハマナカー』と呼びますが、『アンボイナ』に刺されると岸にたどり着くまでに浜の中程で倒れることに、由来しているようです。

    『アンボイナ』の多くは、南西諸島以南の熱帯サンゴ礁や岩礁に生息しています。

    奄美・沖縄地方でこれまでに分かっているだけで13人刺され、そのうち7人が死亡しており、アメリカ合衆国の生物学者の集計でも79人の事故のうち22人が死亡しているというから驚きです!

    恐いですね!知らないで貝殻コレクターが触っているのですね!

    『アンボイナ』は生きるための戦略として、毒矢を使ってお魚を捕まえますが、不用意に近づいた人間がやられることがあるのです。
    毒矢の発射されるしくみは見事と言か、すごいです!
    毒矢は歯舌歯という歯のようなものですが、体の中で作られたばかりの歯は中が空洞になっています。

    敵や餌が近づくと貝の先端から管状の吻鞘(ふんしょう)をラッパのように広げ、口の中でバラバラになっている歯が、口先に運ばれます。口先に運ばれる間に毒腺から歯の空洞に毒が注入され毒矢になって、発射されるのです。

    しかも毒矢を顕微鏡で拡大してみると、矢先が銛(もり)先のようにかぎ針状になっているのです。生物が作り上げるものとは思えない程精巧な形です。

    『アンボイナ』に刺されたあとの症状はほとんど痛みもないのですが、数分後には神経毒によって呼吸筋の麻痺が起こり呼吸停止に陥ります。

    刺されたな?と思ったらその部分を素早く切開し毒を吸いだしタオルなどで圧迫し安静にします。もし、呼吸停止や心停止に陥った場合は心肺蘇生法(CPR )を行いながら、医療施設への搬送を考えます。とにかく回復するまで呼吸管理が大切です。

    海には、攻撃的な生物はほとんどいないと言われています。ましてや『アンボイナ』のような動きの少ない貝類は人間が手を出さなければおそってはきません。

    浜辺や海中で、貝とみるとすぐ拾ってしまうアナタ!お気をつけあそばせ!!

    -お生物講座056-