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    毒をもつ生物シリーズ5(フグ)

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    毒のあるお魚の代表選手はなんと言っても高級魚として有名な『フグ(河豚.鰒)』ですね!
    シリーズ第5回目は、『フグ』です。

    フグの仲間は、『フグ目』の『モンガラカワハギ亜目』と『フグ亜目』に属し、更に『フグ亜目』はウチワフグ科、フグ科、ハリセンボン科、マンボウ科に分かれます。

    フグ毒の正体は、『テトロドトキシン』という物質ですが、このフグ毒を持つものは、『フグ目』の中ではフグ科のお魚だけです。

    『フグ科』にはトラフグ(属)、クサフグ、カラス、マフグサザナミフグ、キタマクラなどがあり、魚肉や精巣には毒がなく肝臓など内臓や卵巣に強い毒があるものが多いと言われています。

    ダイバーが海中でよく見る『カワハギ』や『ハリセンボン』にはフグ毒はなく、『キタマクラ』には毒があるのですね!

    フグは一般に、体は長卵形でよく太り、鱗(うろこ)はなく柔らかく、口は小さく突き出ており、強い歯を持ちます。肉食性です。外敵に襲われると食道の一部にある袋をふくらませます。温・熱帯の海に分布し、沿岸性で内湾に多く、河口までのぼるものもあるようです。

    フグ毒の『テトロドトキシン』を持つお魚や生物はフグ以外にも幾つかおりますが、この『毒をもつ生物シリーズ』で取り上げた『ヒョウモンダコ』もその一つです。

    フグは生まれながらにしてフグ毒の『テトロドトキシン』を持っているのでしょうか?

    実は、人工的に生けすで養殖したフグには毒がないのです。人間が与えた餌だけで育てると、フグは毒を持たないことが判明しています。

    海底には、『テトロドトキシン』をつくりだす海洋細菌があります。それら有機物を含む泥を『デトリタス』と言いますが、海中の『デトリタス』を食べる小動物を最後にフグが食べる。つまり、食物連鎖を通じてフグがフグ毒を体内に蓄積しているのです。

    なぜ、フグだけが『テトロドトキシン』を体内に蓄積できるのかは、未だ謎につつまれています。本当に不思議です!

    更に不思議なのは、食物連鎖によりフグ毒がより大きなお魚に移っていくのであれば、どうして大型魚にはフグ毒がないのか?

    大型魚はフグを食べてみればフグ毒にやられるので学習できますが、フグにしてみれば食べられてから分かってもらってもたまりません!

    フグは、敵におそわれるなどストレスがかかると、体表からフグ毒を放出します。大型魚はこのフグ毒を感知してフグを避けると言われています。賢い大型魚はフグを食べないのです。

    フグ毒は熱を加えても分解しませんし、解毒剤もありませんので素人のフグ調理は、大変危険です!『あたると死ぬ!』と言う意味から、フグのことを『てっぽう(鉄砲)』と言いますね!

    家を出ると帰ってこない亭主を『てっぽう玉』と言いますが、これは関係ないですね!(*^_^*)

    『食(く)う無分別(むふんべつ)河豚食(く)わぬ無分別 』ということわざがありますが、河豚(フグ)に毒があるのにむやみに食うのは無分別であるが、やたらにその毒を恐れてその美味を味わわないのも無分別である!という意味らしいです。それほどフグは恐いけど美味しいということでしょう!

    秋から春にかけては、フグ料理の美味しい季節です!
    でも、庶民的な松とうちゃんのお財布では、手が届きません!どなたか食べさせて下さい~!(*^_^*)

    -お生物講座055-