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    帆を立てて海面を走るホタテ貝?

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    夏が旬の『ホタテ貝』は、東北地方以北、特に青森・北海道に分布しますが、松とうちゃんの生まれ故郷青森でも地元の海産物として親しまれています。

    今回は、前回に引き続き2枚貝類で、北の幸として代表的な『ホタテ貝』をテーマとして取り上げましょう!

    殻の長さは20cmくらいで2枚貝類の中では大きく殻高も20cm、殻幅は5cmくらいです。そうそうです!2枚貝の場合、2枚の殻の付け根とも言うべき蝶番(ちょうつがい)歯の連結部分の靱帯(じんたい)を下にして上下方向を高さ、2枚の殻の厚さを幅と表現します。
    つまり、片方の殻を底にして反対側の殻を直角に大きく開いた状態を(柔軟体操をやっていないと、ちょっと厳しいですね!)想像して、その時の高さを殻高と呼ぶのです。

    『ホタテ貝』の形は、スーパーなどの海鮮コーナーやお魚屋さんに並ぶことが多いのでよくわかると思いますが、Shell を象った以前のシェル石油の看板は、まさに『ホタテ貝』の形です。

    殻の表面には殻頂から放射状に伸びた放射肋が24~26本線(溝)模様で扇のように見え、『海扇』という異名もあります。殻頂には前後に三角形の耳状部があるのが『ホタテ貝』の特徴ですね。

    白色で深く大きい方が右殻で、こちらの殻を下にして海底に横たわります。左殻は、右殻よりやや平らで小さく紫褐色です。養殖ものは、右殻が天然ものほど白くありませんので区別が容易につきます。

    活きた『ホタテ貝』を殻ごと焼く『浜焼き』や『殻付きバター焼き』は、とっても美味しいですが、焼くときに白い方の右殻を下にして焼かないと、貝柱が上に持ち上がったり、美味しいスープがこぼれてしまったりしますので注意が必要です!

    『ホタテ貝』を我が郷土の産物と思っている松とうちゃんなど青森県人にとっては、『ホタテ貝』を焼く作法は常識ですが、居酒屋で注文するだけの機会しかない方は、新鮮な情報ですよね!

    水深10~30mの砂地の海底に住み、波の影響でできる海底のリップルマーク(海岸線に平行にできる砂紋)の山に、右殻を下にして潮の流れる上の方向に口(腹縁)を向けて好物の餌がやってくるのを待ちます。

    『ホタテ貝』は『ウグイスガイ目』の『イタヤガイ科』に属し、『板屋貝』の異名があります。

    2枚の殻を閉める方向に働く閉殻筋(貝柱)は、前側の閉殻筋が退化して、後閉殻筋が極端に発達して、『ホタテ貝』の身のほとんどは、貝柱といった印象です。貝柱のまわりには、消化器などの内臓と、俗にいう『ひも』と呼ばれる膜縁があります。この『ホタテ貝のひも』の干物も味があってとても美味しいです!

    『ホタテ貝』は、天敵のヒトデなどにおそわれると、靱帯と発達した閉殻筋(貝柱)で、2枚の殻を急激に開閉し、水を噴射することによって遊泳移動して逃げます。遊泳は無方向ですが時には2ヶ月くらいで30kmも移動すると言われています。貝の泳ぐ姿、想像できますか~?

    右殻を船のボディに、大きく開いた左殻を帆として海面を走ると言う俗説から『帆立貝』の名前がついた由来がありますが、実際は、両殻を強く開閉して、その反動で移動しています。

    水温8~9度の4~5月に産卵時期を迎え、12~14cmの市場に出回るまでには3~4年はかかるという『ホタテ貝』も天然ものは少なくなり、ほとんど養殖もので私たちの食卓を補っていると言われていますが、海中で泳ぐ『ホタテ貝』を是非、見てみたいものですね!
    -お生物講座050-