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    キビナゴはニシンのご親戚?

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    初夏は、群泳する『キビナゴ』を追いかける大物のお魚を見ることがしばしばで、海中は楽しく賑やかです。その『キビナゴ』の群れは、時には体育館に張り巡らした大きなカーテンのようにスケールの大きい壮大な景色になることがあり、その光景を見ているだけでダイビングの醍醐味を感じます。

    『キビナゴ』というと、『キビナゴのから揚げ』などや『釣りえさ』でお馴染みの方も多いと思いますが、意外とその生態は知られていません。

    『キビナゴ』は、『ニシン目』の『ニシン科』に属します。キビナゴとニシン?お仲間とは思えませんね!でも共通してうきぶくろが気道により消化管とつながっており、その幼生は普通『シラス』と呼ばれています。

    スーパーなどに並んでいる『シラス』は、いろいろな種類のお魚の幼生で、『○○の子供』という訳ではないこと、知っていました?

    『ミナミキビナゴ』は、日本では主に琉球列島などで分布の北限として出現しています。『キビナゴ』は、関東以南からインド洋まで広く出現しますが、いずれも沿岸から外洋の表層を群れをつくって遊泳し、動物プランクトンや植物プランクトンを主に食べています。

    『キビナゴ』は可哀想ですがより大型のお魚やイルカなど多くの動物の餌(えさ)として重要な資源です。

    体側に幅広い銀色の1本の縦帯があり、海中で群れが近づいてきた時、はっきりと確認できます。漁獲されスーパーに並んでもその銀色の縦帯は、消えませんのでよく見かけていると思います。体長10cmくらいの小型種で寿命も1年から2年と言われています。

    産卵期は5~8月で、粘性の沈着卵を海藻などに産みつけます。この時期に湾内などに大群をなしていることが多いのです。天気のいい日に海底から眺めると、キラキラと光りながら小走りに群れで泳ぐ姿は、本当にきれいです!
    時には天の川のように『この群れの最後はどこ?』と思うほど、大きな群れになっていることがあります。海中を覗いたことのない方には、あの光景、是非見せてあげたいな~!

    『キビナゴ』は、漢字では『吉備奈仔』とか『黍魚子』と書きますが、岡山県と広島県東部の、昔の『吉備』の国と関係したものか、歌枕の『吉備』からきたものか、その由来を松とうちゃんは知りません。読者の中で、この漢字を当てた由来をご存知の方おられましたら教えてくれませんか?

    松とうちゃんが約20年前、九州五島列島福江島を訪れた時、地元のおばさんが、『キビナゴは取りたての新鮮なうちに刺し身が一番』と、指で器用にさいて出してくれたキビナゴの刺し身の味が忘れません!

    『こんなちっちゃなお魚の刺し身、なんて美味しいんだろう!』と思ったものです。お刺し身の他、一夜干し焼き、生のキビナゴを鉄板でバター焼き、そして天ぷらや揚げ物と料理方法は多彩です。

    釣りのえさにはもったいない美味しさです。美味しいからより大きいお魚の好物になるのでしょうか?生物界の食物連鎖のしくみとはいえ、1~2年の寿命しかない『キビナゴ』に哀れみを感じますが、でも、松とうちゃんは大好きです!

    お魚の群れ同様、リーダーを持たない、新人類といわれる現代の若人たちの『群れ』、何か生きる目的をお持ちのことと思います。『キビナゴ』の群れも、子孫繁栄という目的を持って群泳しているもの、と松とうちゃんは思いますが、皆さんいかが思います?

    -お生物講座042-