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    かずのこは、かどの子!

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    シリーズで読める『親と子(卵)シリーズ』の第4回目です!

    今では『黄色いダイヤ』と呼ばれる貴重な卵『かずのこ』は、ご存知『ニシン』の子(卵)ですね!
    『ニシン』は、別名『かど(鰊)』と言い、その卵『かどの子』が変化して『かずのこ』となりました。この語源(由来)は、お魚通と言えども知っている方は少ないのではないかと思います。

    『ニシン』のお腹を開けて出した『かずのこ』は、私たちの肌の色と同様に白っぽいものもあれば、くすんだ色もあります。一般に市販されている『かずのこ』は、過酸化水素水に浸して3日間、さらに酸素入りの飽和塩水3日間浸し、きれいに漂白されて輝くような黄色をしています。少々の臭いや血がついたものも脱色されてきれいに仕上りますが、うまみ分、養分も逃げ出してしまいます。食感も悪くなると言われています。でも一般的に販売されているものの高級かずのこのほとんどがこれです。松とうちゃんの田舎の青森では、名物『ねぶた漬け』や『松前漬け(北海道名産)』などに漂白しない自然の『かずのこ』をたっぷり入れているのが自慢です。あったかい白いご飯の上にのせて食べると最高ですね!あ~ぁ、食べたくなってきちゃった!
    (*^_^*)

    『かずのこ』の美味しさは、味と食感。つぶつぶと絶妙の歯ざわりは、日本のお正月の子孫繁栄を願う縁起物です。現在、北海道の沿岸でとれる『ニシン』はごくわずかで、すでに幻の春告魚となっています。

    この親の『ニシン』はニシン目に属し、ニシン目には、ニシン科、カタクチイワシ科、オキイワシ科に分類されます。さらにニシン科には、ウルメイワシ、キビナゴ、マイワシ、ニシンなどがあります。

    なんと『ニシン』はイワシの仲間なのです!一般的な食卓にのる大衆的なこのイワシは、日常的に耳にしますが、分類について理解している方は少なく、『キビナゴ?あ、それイワシの子供』とか『シラス?それはイワシの幼魚』などと理解している人も多いと思います。

    キビナゴはニシン科の独立したお魚で、シラスはニシン目全体のお魚の幼生を言います。つまりニシンの幼生で有る場合もあればマイワシやカタクチイワシの幼生であることもあるのです。ここまで、理解していただけると、居酒屋でシラス・イワシ・ニシンなどのメニューを見て、同席のお友達や後輩に教えてあげるとにわかお魚通として評価されることは間違いないと思いま~す。(^_^)

    『ニシン』は、北太平洋から北極海に広く分布し、日本周辺では三陸沖以北に多いと言われています。外洋域を回遊するタイプと、沿岸に生息し、汽水湖などで産卵する地方系群タイプの2種類があります。
    ふつう産卵期は3~6月で沿岸の浅いところに夜間やってきて海藻に産みつけるのです。そして、その抱卵数は3万~10万個です。春にやってきて産卵するから『春告魚』、たくさん産むから『子孫繁栄の縁起物』とされてきたのです。

    『ニシン来たかとカモメに問えば~♪』と民謡で歌われた北海道西岸やサハリンの間を回遊していたタイプは、1950年ごろまでは捕獲量が増減を繰り返しながらも豊漁の時には『ニシン御殿』、『かずのこ御殿』と言われたように、漁師さんが財をなすほどだったようです。しかし、毎日のように食卓に出され飽きるようになったニシンとかずのこも松とうちゃんが小学生に入るころには、めっぽう少なくなり、今では、日本のニシン漁はほとんど地方系群タイプです。原因は水温上昇と環境変化などがあるようです。寿司屋さんで食べる『子持ち昆布』も今はほとんど人工的製法によって作られているのにはちょっと残念です。

    イワシやニシンは、大型魚の餌として、又、肥料として使われていたものが、今や高級な食材です。

    高度成長と近代化がもたらした環境汚染によって、『子孫繁栄の縁起物』であったはずの『ニシン』が大衆的であったはずの『かずのこ』が希薄となり、『黄色いダイヤ』に化した現実を見つめながら、今、私たちに何ができるのか?と考えながら居酒屋でいつも『ニシンの焼き魚』をつまみに飲んでいる松とうちゃんは、ちょっと変?

    次回も『親と子(卵)シリーズ』がんばります!
    -お生物講座023-