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    メバルのご懐妊は奇妙!

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    磯や沿岸で気軽に楽しめ釣りの対象魚としての『メバル』は、美味で漁業上でも重要なお魚とされています。この高級魚の『メバル』は、日本各地(特に北日本に多い)に生息しており、どこの魚屋さんでも見かけることができると思います。

    煮付けが美味しいですよね!

    『メバル』は、大きな目がお魚独特の球状に張り出しており、その特徴から『目張る』と書いて『メバル』と呼ばれるようになりました。

    ダイビングをしていると磯釣りの人達から『この辺にメバルいる?』とたずねられることがありますが、いつも『たくさんいます!』と答えています。実際、あちらこちらで見かけることができダイビングでは見慣れて気にかける人も少ないかも知れませんが、いつも数尾が決まって上を向いて浮遊しておりなぜ釣れないのか不思議なくらいです。

    『メバル』は、カサゴの仲間でフサカサゴ科に属し、その生態は普通のお魚と違って奇妙なところがあります。夜行性で海底小動物や小魚、甲殻類を夜に食べ、昼は海底から1mくらい離れたところで、数尾かたまって上を向く姿勢をとります。
    なぜそんな姿勢をしているのか、不思議に思い『メバル』に問いかけてみたことがありますが、昼は休息中で休むのに一番楽な姿勢だそうです。人間が横になった方が、楽と思うのは当てはまらないようです。

    さて、お魚は一般的に体外に産卵し体外受精をする卵生が多いのですが、この『メバル』やカサゴの仲間たちは、交尾後体内で受精する卵胎生のお魚です。

    オスの腹部の排出腔に小さな突起がありますが、オス・メスの区別は難しく、特にカサゴに至ってはいつも砂底や岩の上などに乗っている姿勢ですので区別がつきにくいと思います。
    『メバル』同士も区別がつきにくいのか『おまえはホモかい?(差別用語失礼!)』とたずねたくなるように、オスがオスに間違って求愛する場合があるそうです。

    求愛行動は、11月~12月に多く、オスがメスを訪問しメスの上で胸ビレをパタパタとふるわせて誘います。オスはあちらこちらのメスをまわって求愛しますが、メスはほとんど無視!求愛に応じメーキングラブに至るのは、1%以下の確立つまり99%以上は不成功と言うからオスが可哀相な気がします。しかしいったんメスがオスの求愛に応じると今度は立場が逆転です。
    メスは数十センチ体を浮かせオスに近ずきメーキングラブを迫ってきます。その瞬間、オスは『そんなに体柔かいの?』と思うくらいに体をしならせてメスの体に巻きつき、4~5秒のメーキングラブ開始です。(松とうちゃんは、その瞬間を写真でしか見たことありません)交尾後は、オスはただちにその場を立ち去り次のメスへと向かいますがメスはその場でじっとしてお腹の子育てにはいります。

    さらに不思議なのが、ご懐妊後出産までの期間、数週間ですが、出産前のメスの体重はご懐妊直後より減少し、オスも求愛行動を頻繁にとる前は、メスよりお腹が膨らんでおり、徐々に体重が減っていくそうです。これはオスが忙しくまわる求愛行動でエネルギーを使い、メスは体内での子育て(ふ化)のため多くのエネルギーを使いはたすためで、オスもメスも子供を残すための一生懸命の努力をしているということでしょうか?

    『メバル』は3~4mmの仔魚を数千匹から数万匹を出産し、体外に出た仔魚は、いったん浮遊生活をおくった後、藻などに住み着きます。
    翌春の4月ごろには4~5cmに育っていると思います。オスもメスもがんばってたくさんの子供を産まないと子孫繁栄とはならないので努力しているのですね!

    『メバル』のオスがたくさんのメスに誘う姿は街角で若者やおじさんたちがナンパしている姿に似ていますが、人間界のナンパの成功率はどんなもんでしょうか?
    ちょっと『メバル』とは動機が異なるようですが…(*^_^*)
    -お生物講座016-