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    お魚の親子のきずな

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    陸上の動物界ではライオンで知られるように、我が子に対する愛情で厳しく崖から突き放し、強者に育て上げる『親子の愛情ときずな』があります。ほとんどの動物は、『親子のきずな』という太いロープで親子が結ばれ生活しています。

    さて、それでは『お魚社会』では、どうでしょう?

    ネンブツダイの口内保育やスズメダイの懸命な保育など、同種の子孫繁栄のために、必死で保育している姿はこのお生物講座でお伝えしました。しかし、親子で仲慎ましく暮らしている姿はなかなか見ないのです。もっとも、産卵数の比較的少ない『ヨウジウオ』でも800個(卵の数)、『マンボウ』のように3億個もあるようなお魚たちのお産では、『親子のきずな』もあったものではありません!子孫繁栄のために数多くの産卵回数と産卵数、そしてふ化して稚魚となり旅立つまでの保育は懸命に行う、ここまでがお魚たちの親子の関係なのでしょうか?

    興味深いのは、群れを成さないお魚で、特に縄張り意識の強いお魚の中に成魚とまるっきり異なる姿・格好をし、とても親子とは思えない幼魚がいます。以前にも紹介しましたが、コショウダイ、コロダイ、サザナミヤッコ、タテジマキンチャクダイなどは、成魚と幼魚が全く異なります。オタマジャクシと蛙ほど形・格好が違うわけではありませんが、色や体表のデザイン、そして鰭(ひれ)などの形などが異なるのです。

    例えば、サザナミヤッコの成魚は、5角形のような形で、全体が薄いブルーに濃いブルーの小さな斑紋(水玉様)が綺麗に配置されていますが、幼魚は全体が丸みをおびており、黒の体色に3~4本の白い横縞が入っています。タテジマキンチャクダイの成魚は、濃いブルーの体色にほぼ真っ直ぐにのびた黄色の縦縞模様です。幼魚は、等高線のような白い線がデザインされていてとても同種のお魚とは思えません。

    ※お魚の縦縞・横縞は頭を上に尾びれを下に置いて縦方向か横方向か を見ます。普段水平に泳いでいる方向で見るのではありません。

    親子で模様が異なるお魚の幼魚は、特に綺麗で可愛いらしい配色です。ダイバーのフィッシュウオッチングや水中写真家の撮影の対象になることが多く私たちの目を楽しましてくれます。それでは、何故このようなお魚は、親と大きく異なる模様なのでしょう?難しい疑問です!弱い幼魚は、『こんなに可愛く綺麗な私を食べないで』と訴えているいるのでしょうか?いや、どうも違うようです。このような、親子で違う模様をしているお魚は、群れで行動せず特に縄張り意識が強いのです。しかも同種に対する縄張り意識が強いと言われています。不思議ですよね!幼魚たちは、同種に対してきわめて攻撃的な成魚たちに、『私はあなたとは異なる魚で親子でもなんでもありません!』と、体色や波紋を変えることで訴え、その縄張りに侵入すると考えられています。不思議なお魚の生活形態です。

    そのような親子関係、考えると切なくなります。彼らが生き続けるための知恵なのでしょうね!親に捨てられた子供が、母親に会いに行って『あなたは私の子供ではありません!』と冷たく見放されることはあっても、子供が親の攻撃を避けるために親子関係を否定するなど人間社会では考えられません。お魚の生態は、観察すればするほど不思議なことばかりです。

    -お生物講座012-