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    お父さんのお口は保育器?

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    最近のデパートなどでは、男子トイレに乳幼児のベット(オムツ交換?)を備え付けているとところが多いですね。育児も男女均等にと言うでしょう。

    お魚たちの中には、お産はメスで保育はオスのお仕事と決まっているものがおります。保育はお母さんが、と言うイメージを素直に受け入れている松とうちゃんは(女性の皆さんごめんなさい)、人間に生まれて良かったと海中で思う事が、夏にしばしばあります。

    水の澄んだ川に住む「トゲウオ」、海中の小さな人気者「タツノオトシゴ」や「ヨウジウオ」、口内保育で有名な「テンジュクダイ」などは、メスが卵を産んだ後、オスが保育します。沖縄に多く見られる「キンセンイシモチ」は、黄金色の体に、縦の線(魚はほとんど横に泳ぎますが頭から尾びれの方向を縦と言います)があるもので、これら「テンジュクダイ」の仲間は、オスが口内保育をします。実に不思議な光景です。「テンジュクダイ」の産卵からふ化までの様子は、


    ①メスはオスに腹を見せながら体をすりよせます。

    ②メスがオスの口をつつきます。
     (チュッチュッとキスをしている様子です。)

    ③オスはメスの産卵に備えて、何度も口を大きく開けて練習します。
     (人間の妊婦さんがお産のためのトレーニングに似ています。)

    ④メスがオスの生殖器をつつき、その後、体を並べて泳ぎます。

    ⑤メスの産卵が始まり、オスは放精後、卵のかたまりを嗅ぎます

    ⑥オスは卵のかたまりをいっきに口にくわえメスの体から ちぎり取ります。

    ⑦オスは卵を丸ごと口にくわえたまま、時々、大きく口を開け新鮮な海水(酸素)を取り入れます。(口内保育しているオスは頬張っていますのですぐ分かります。)

    ⑧産卵後約8日間オスは何も食べず卵を守ります。

    ⑨産卵約8日後オスは口を動かし水面近くに浮上し卵をふ化させます。

    ⑩ふ化した稚魚はオスの側を離れず、外敵が近づき危険を察知するとオスの口の中に逃げ込みます。
    (オスが掃除機で吸い取っている感じです。)

    ⑪稚魚を大事に保育し、旅立たせたオスは、餌をたくさん食べて栄養補給に努めます。

    ⑫体力を回復したオスは、次ぎの卵を加える準備し、産卵期の間、繰り返します。


    凄いですよね!

    いつも伊豆の海に出かける松とうちゃんは、車の運転で眠気冷ましにチューインガムを噛んでいますが、一つのガムを噛み続ける時間は1時間が限度です。口を大きく頬張り8日間もの間、食事もせず子育てに専念するなど、到底松とうちゃんにはできません。

    伊豆の海では、あちらこちらで「ネンブツダイ」が群れていますが、注意深く見ていると、口内保育をしているオスが見られます。頭の部分が大きく頬張っていますのですぐ分かります。見かけると「お父さん!子育て頑張っているね!偉いね!」とオスたちに、声をかけています。

    メスとオスが分業で子育てしている姿は、微笑ましいですね。厚生省の広告に「育児をしない男性は父親と呼ばない!」とありました。我ら男性も「テンジュクダイ」を見習うべきかも知れません。

    世のお父さん方、いかがでしょうか?

    -お生物講座002-





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