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左はヒラメ、右はカレイ!(その2)
ヒラメ科、ダルマガレイ科、ウシノシタ科は両目が左側にあり、『ヒラメ型』と言います。カレイ科、ササウシノシタ科は両目が右側に、あり、『カレイ型』と言います。
カレイやヒラメは、生まれながらにして片方の顔に両目があるのではなくまた、横になって泳ぐお魚でもありません。卵からふ化したばかりの仔魚(しぎょ)は、普通のお魚のように左右対称の顔をしており、普通に背びれを上にして泳ぎます。 そして、左右にある目玉につながっている視神経の束は、(背びれの上から見ると)後ろに伸びバッテン印のように交叉しています。つまり、右目から伸びた視神経の束は左に、左目から伸びた視神経の束は右に伸びてクロスします。この時、クロスした場所で右目の視神経が上に重なっているのが、『ヒラメ型』で、左目の視神経が上に重なっているのが、『カレイ型』です。 そして、ほとんどのヒラメ型のお魚は、仔魚から成長するにつれて、右目が左側に移動し両目が顔の左側に、右側の体色は白くなり左側は斑紋などがデザインされます。ほとんどのカレイ型のお魚は、それと逆で左目が右側に移動し両目が顔の右側になります。そして、横になり泳ぐようになるのです。不思議な生態ですね! -お生物講座015-02- |