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とても生物とは思えない生き物たち?
今回は、海中でよく見かけ、まるで人工物のような不思議な形をした生物や卵塊をいくつかご紹介します。
熟練ダイバーたちには、『あ~それ、知ってる!』ということになると思いますが、ダイバーに成り立ての方や海中世界を覗いたことのない方には、けっこう面白いかも知れません。 ≪だ~れ?こんなところにカシパン置いたの?≫ は~い!私はウニの仲間で、『タコノマクラ目』に所属しているスカシカシパンといいます。薄い円盤形で、鍵穴のような細長い5つの穴が開いていて不思議な形でしょう?普段は砂にもぐっていることが多いけど今度見つけてね! ≪この作りかけの砂茶碗、だれの作品だ~?≫ す、すいませ~ん!私です。『タマガイ科』のツメタガイと申します。私の卵たちですが、砂の中で作ったもので、中には約200個くらい私の子どもたちが入っています。いつもはモグラのように砂の中にもぐって二枚貝を襲っては食べているのですが、アサリやバカガイの貝殻に穴を開けたのも私です。ごめんなさ~い!! ≪だれだー?こんなところに、おそば捨てたのは?≫ おそばじゃあないよ~海そうめんっていうんだ~みんなが面白がって突っつくオレ、『アメフラシ』の卵塊だよ。今度、会っても突っつかないでちょうだいよ!お願いだからさ~ ≪おぉ~きれいなスポンジのリボンじゃん!≫ リボンじゃあないけどきれいでしょう!スパニッシュ・ダンサーとも呼ばれたことのある私『ミカドウミウシ』の子どもたちよ!卵からかえったら、私のように華麗に泳ぐのよ! ≪ん?だれか、そそうした?≫ ごめんなさい!私がそそうしました。『ギボシムシ科』のワダツミギボシムシといいます。私が砂中からちょっとだけ肛門をのぞかして糞を出してしまいました。タマシキゴカイの糞と間違う人もいますけど、私の方が太くて立派でしょう? いかがですか?今回紹介したものは、海中で良く見かけるものばかりですが、『これが生物?これが卵?』と思うような不思議な形をしたものだと思います。 海中生物って不思議なものが多いですね! -お生物講座099- |