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    イバラカンザシとゴカイの誤解?

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    ハマサンゴなどに、まるで花壇のように様々な色で咲く?『イバラカンザシゴカイ』をご存知ですか?

    赤、黄、青、オレンジ、白、黒などいろいろな色があり、一つのハマサンゴにたくさん集まってついていることがあります。その光景を見ると、本当にお花畑のようで心がなごみます。

    釣りの餌として馴染みの深いゴカイやイソメはミミズのように細長く分類上は、多毛類に入ります。イソメ目のイワムシ、スゴカイは、釣りの万能餌虫としてご存知の方も多いと思います。

    『イバラカンザシゴカイ』はなんとこれら釣りの餌ゴカイやイソメと同じ多毛類なのです。多毛網のケヤリムシ目に属します。

    まるでお花(植物)のように見える『イバラカンザシゴカイ』は、立派な動物というからおどろきですね!

    『イバラカンザシゴカイ』はサンゴなどに石灰質でパイプ状の棲管をつくりその中で固着生活をします。

    棲管の口から多数の鰓糸からなるお花のような鰓冠を出しており、この鰓冠で呼吸やプランクトンなど餌を捕らえます。鰓糸の繊毛でプランクトンなどを捕らえる仕組みです。

    ダイバーが顔を近づけるとサッときれいな鰓冠は棲管に引っ込み出口を殻蓋(かくがい)で蓋をする念の入れようです。突っつくふりしてビックリさせ、中に引っ込んだあと、こちらが身をひそめていると、また出てきますので面白いです。

    このようにして捕食者から身を守りますが、様々な色彩を持つことで更に生存率を高めているようです。

    ある捕食者が、黄色の『イバラカンザシゴカイ』を食べたとします。そうするとその捕食者は『この餌は黄色』と認識し、他の色のものは餌としては対象外になるわけです。

    固着生活している生物はいったん捕食者から目をつけられ、餌として認識されると、同じような形・色のものはあっという間に捕食者にたいらげられてしまうのですね。

    『イバラカンザシゴカイ』が様々な色彩をもちカラフルなのは理由があったのですね!

    前述の画像のようにきれいな『イバラカンザシゴカイ』も捕食者から身を守り生存率を高めるためにいろいろと知恵をしぼっているのです。

    海中でだだ咲いているかのように見えるこの『イバラカンザシゴカイ』も、じっくり観察し、その生態を考えてみると面白い発見があるかも知れません。

    -お生物講座092-